ある女性を襲った眼窩痙攣(がんかけいれん)の悲劇/眼精疲労・疲れ目解消の知恵辞典

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ある女性を襲った眼窩痙攣の悲劇

30代前半の女性B子の話である。

B子はあるとき、目のまぶたが自然と閉じてくるという症状が起きることに気がついた。

そこで、B子は、かかりつけの医師に相談した。
B子は20代前半より精神病ー統合失調症を患っており、2週間置きに精神科に通院していた。

B子の訴えに対し、精神科の医師は首を傾けるだけで、「緊張しているのでしょう」と訳の分からないことをいい、そして緊張を緩和する薬だといって、インデラルという精神科の薬を追加投薬した。

しかしそれで収まる訳がなく、仕方なく、彼女がいつもの薬局の薬剤師に相談したら、「重症筋無力症かもしれない」と言われ、今度は神経科を受診した。

だがそこではそれも否定されるとともに、神経科の医師からは「過去にも何度かそういう患者が精神科にいたことがある。精神科の薬を調整してもらうしかない」と言われた。
それで、再び、彼女は精神科の医師に相談するのだが、「チックだ」と言われるだけで、相手にされなかった。

そこで、B子から相談を受けた私は早速、彼女の飲んでいる薬を見たら、精神科の薬をなんと通常の維持量の倍もの薬を長年、飲まされていること、更に多剤投与が行われていることがわかった。

統合失調症の薬には色々とあるが、教科書では処方は単剤投与が原則となっている。しかし日本の精神科では複数もの薬剤を同時並行的に複数使うといったことが当たり前のように行われている。

また、薬剤には維持料と最高投与量という二つの縛りがある。最高投与量というのは、どうしても必要がある緊急時において、許される最高投与量であり、一時的に許される限度量である。
一時的な緊急時や一定投与語後には、すみやかに維持量以下までに薬剤を減らさなければならない。

しかし、彼女の場合、症状がずっと落ち着いていたにも関わらず、ずっと最高投与量で長年投薬がされていた。

そのせいで、彼女にはジスキネジアの一種である眼窩痙攣という副作用が生じたという訳である。早速、私も彼女に同行し、医師に、これはジスキネジアであるということ、薬剤の調整を御願いした。
だが、医師は頑として言うことを聞かない。
医師が変わっても、その態度は同じであった。

結局、彼女の薬は更に増え続け、4種類もの精神安定剤を限度額一杯にまで、投与されつづけ、目が閉じるということはいくらいっても無視され続けることになる。

これは何も発展途上国の話しではない。
現在の日本における精神科のあまりにもお粗末で、呆れた現状である。

日本では、覚醒剤や大麻やコカインは非常に厳しく取り締まられている。一方で、同様に強い副作用がある精神安定剤は金儲け主義に走る医師達によって、乱脈に処方され続けている。
精神病患者は、もはや精神病なのか薬剤中毒なのかわからないといった状態に追い込まれている。

精神科において、心ある医師により、一刻も早く正しい医療が行われることを望む。
と同時に、行政もそろそろ本腰をあげて、薬物の虐待ともいうべきこの精神科の治療において、厳しい規制を課すべきである。
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・参考文献
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